FX学習帳

テクニカル分析

テクニカル分析は、過去の価格や取引量のデータを基にして将来の価格動向を予測する方法です。FX取引において、テクニカル分析は重要な役割を果たし、取引のタイミングや方向性を判断するために広く利用されています。以下に、主要なテクニカル分析の手法と指標について説明します。

1. 移動平均線(MA)

単純移動平均線(SMA):

計算方法:一定期間の終値の平均値を算出。
特徴:価格の平均を滑らかにし、トレンドの方向性を把握するのに役立ちます。

指数平滑移動平均線(EMA):

計算方法:最近の価格に重みを置いた移動平均線。
特徴:価格の変動に敏感に反応し、短期的なトレンドを捉えやすい。
使い方:
ゴールデンクロス:短期移動平均線が長期移動平均線を上抜けると買いシグナル。
デッドクロス:短期移動平均線が長期移動平均線を下抜けると売りシグナル。

2. ボリンジャーバンド

構成:移動平均線とその上下に標準偏差を加えたバンドで構成されます。
特徴:価格の変動範囲を示し、ボラティリティを測定するのに役立ちます。
使い方:
バンドの収縮と拡大:バンドが狭まる(収縮)と価格変動が小さくなり、バンドが広がる(拡大)と価格変動が大きくなる。
バンドのブレイクアウト:価格がバンドの上下限を突破すると、トレンドの変動を示唆することが多い。

3. RSI(相対力指数)

計算方法:一定期間の上昇幅と下降幅を比較して計算。
特徴:0から100の範囲で値が変動し、70以上は買われ過ぎ、30以下は売られ過ぎを示す。
使い方:
買われ過ぎ・売られ過ぎ:70以上で売りシグナル、30以下で買いシグナル。
ダイバージェンス:価格とRSIが逆方向に動くと、トレンドの反転を示唆することがある。

4. MACD(移動平均収束拡散法)

構成:短期EMAと長期EMAの差(MACDライン)とその移動平均(シグナルライン)。
特徴:トレンドの転換点を捉えるのに役立ちます。
使い方:
シグナルラインのクロス:MACDラインがシグナルラインを上抜けると買いシグナル、下抜けると売りシグナル。
ゼロラインのクロス:MACDラインがゼロラインを上抜けると上昇トレンド、下抜けると下降トレンドを示唆。

5. フィボナッチリトレースメント

計算方法:主要な価格変動の高値と安値を基にフィボナッチ比率(23.6%、38.2%、50%、61.8%、76.4%)のラインを引きます。
特徴:価格の反転ポイントを予測するのに役立ちます。
使い方:
リトレースメントレベル:価格がフィボナッチレベルに近づいた時に反転する可能性があるため、支持線や抵抗線として利用します。

6. ストキャスティクス

構成:%Kラインと%Dラインの2本のラインで構成されます。
特徴:0から100の範囲で値が変動し、20以下は売られ過ぎ、80以上は買われ過ぎを示す。
使い方:
買われ過ぎ・売られ過ぎ:80以上で売りシグナル、20以下で買いシグナル。
%Kラインと%Dラインのクロス:%Kラインが%Dラインを上抜けると買いシグナル、下抜けると売りシグナル。

テクニカル分析の基本原則

1.トレンドは友

トレンドの方向に従って取引を行うことが成功の鍵です。トレンドの転換点を見つけることは難しいため、既存のトレンドに沿った取引が推奨されます。

2.歴史は繰り返す

過去の価格動向は将来の価格動向の指針になると考えられています。同じパターンが繰り返される傾向があるため、過去のデータを分析することで予測が可能です。

3.価格は全てを織り込む

価格には全ての情報(経済指標、ニュース、投資家の心理)が反映されるという考え方です。このため、価格チャートを分析することで必要な情報を得ることができます。


まとめ
テクニカル分析は、FX取引において非常に有効な手法です。各種指標や分析手法を組み合わせて使用することで、より精度の高い予測が可能になります。

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